一時落ち着いたが7月29日午後7時30分頃から鍋をひっくり返したような雨になった
午後8時過ぎから雷鳴が轟き、市の中心部が数回停電になった
当院は自家発電に切り替わったが、火災報知器が誤作動し、電話が不通になってしまった
外では緊急自動車のサイレンが雨音のむこうに響いている
小川や流雪溝から水があふれ出している
病院の駐車場もひどくはないが冠水した
まもなく鉄砲水に流された重傷者1名、川に流された2名、自動車の誘導中にはねられた1名
がほぼ同時にきてERは大混乱に陥った
病院の電話が不通で、救急車も突然やってくるしかない
全身泥だらけの負傷者が水の勢いを伝えてくれる
鉄砲水は自宅裏山の小さな沢で突如起きた
全く予想できない 自然の脅威だ
目の前で肉親を流された悲しみと恐怖は想像もつかない
十日町でこれほどの水害が起こることは全く予想していなかった
道路も冠水していて輸血用の血液が無事に届くか心配であったが間に合った
夜が明け濁流の川に転落した方の遺体が見つかった
薬がなくなった、取りに行けないという方が数名来院した
7月30日夕方に市に避難所に救護班を出した方がよいかと問うと今のところはよいとのことであった
水の引いた駐車場7月30日夕方 |
孤立した集落もあり、簡単には行けないとのことであった
少し小降りになってきたがまだまだ油断できない