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2011年3月9日水曜日

冬の日の悲劇

降りしきる雪 

いつの間にかその雪の壁は、ひとの丈を超え、記録的な高さとなった

視界をさえぎり、もの音まで吸い込む



そんなある日のことだった

消防本部からのホットラインがけたたましく鳴った

「列車とクルマの衝突事故、クルマは100mほど引きづられ大破

中の運転手はCPA  出動できますか?」

病院から現場まではかなり遠い、今から出動しても到底間に合わないだろう

「列車内の乗客は?」と逆に切りかえした

「乗客の情報は入っていませんが、たぶん大丈夫だと思います」




結局 クルマの運転手はほぼ即死

列車の乗客にケガはなかった

後に踏切で誘導員がクルマを入れた直後に起きた事故であることを知った


新潟日報より


あってはならない事故であるのは確かだ


見通しが悪い雪の壁、列車の音すら消し去る雪の壁

 冬の日の悲劇だ