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2011年5月15日日曜日

新潟MCLS試行コース

新潟MCLS試行コースが新潟市民病院で開催された

MCLS(Mass Causality Life Support)は「多数傷病者への対応標準化トレーニングコース」である


さわやかに晴れた新潟市民病院



災害現場で医療チーム、消防などが共同して活動するために必要な共通認識を持つためのコースだ

まだ12回しか開催されておらず、本コースへ向けての試行コースである



講師は全国からの有名医師らでとても贅沢である

受講生は新潟県を代表する医師、看護師、救命士など

自分は一見学者だが、他の見学者は錚々たる顔ぶれである


トリアージや災害現場のマネージメントなど

机上訓練や実技訓練などが盛りだくさんで見学だけでも有意義な一日であった



盛り上がるコース

阪神大震災では500人もの防ぎえた外傷死があったという 
                                   ※医療ミスではない

災害時における防ぎえた外傷死がひとりでも減るように、コースの普及を願う



     

2011年5月7日土曜日

ホワイトアウト

冬季山岳救助訓練は当初1月下旬の予定であった

昨年のスノーボーダーの遭難事故を教訓に計画された

しかし記録的豪雪のため延期になり

あらためて3月2日に清津スキー場でおこなわれた

地元消防、警察、市役所、救助犬チームなど多数の機関が訓練に参加

当院救護チームは残念ながら都合がつかず不参加であった

私自身も反省会のみの参加であった




2月中旬からは比較的暖かい日が続いていたが、当日は冬型の天気となった

山中の遭難者を捜索中激しい吹雪となり、まさにホワイトアウト


吹雪の中の捜索隊

長時間雪の中に埋まっていた傷病者役は、捜索隊のはげましの声が聞こえて元気がでたと言う



傷病者をそりに乗せる

傷病者を発見

悪天候のためヘリは飛ばず

そりに乗せて下山




また雪崩の生き埋めの捜索訓練もおこなった

捜索隊が一列に並び、棒を刺して雪下の傷病者を探す




雪下の遭難者を探す





人に当たる感触を確認

少しのスペースがあれば生存の可能性もあり、一刻も早い救助が必要とされる

今回の訓練をとおして雪山での救助レベルの向上と、顔の見える関係が構築できてよかった